将来のためや欲しいものを買うために貯金したり、何となく貯金をしたりしている人など貯金の目的は人それぞれです。予定通りに貯めることができれば問題ありません。しかし、「毎月の給与がどこに消えているのか分からず貯金が増えない」ということもあるのではないでしょうか。そこで、今回は「どうすれば貯金を増やすことができるのか」について解説します。

貯金を成功させるには、コツを知ろう!

貯金を増やすためには何が必要でしょうか。「高い給与や報酬をもらうこと」だと思うかもしれません。それも一つの答えでしょう。しかし、世の中には給与が低くても貯金を増やしている人も少なからずいます。

貯金ができる人は貯金を成功させるためのコツを知っているのです。貯金のコツを知らないと、貯金を今以上に増やすことはできないでしょう。ここでは、具体的に貯金のコツを挙げていきますので、自分ができているかを確認してください。

貯金を増やすための3つのコツ

もし、「黒字の月は貯金して、赤字の月は貯めない」という習慣ならば、今すぐにやめましょう。お金が余ったときだけ貯金する方法では、どうしても自分に甘くなってしまいがちです。また、「いつまでにどのくらいの金額が貯まるか」もまったく予想ができず、将来の計画も立てにくくなります。

貯金を増やすためのコツは「ムダをなくすこと」「計画を立てること」「習慣をつけること」の3つです。これらのうち一つでも欠けると貯金はなかなか増えません。以下でこの3つのコツを詳しくご紹介します。

貯金成功の第一歩。家計のムダを見つけよう

まずは、家計のムダを見つけることからスタートしましょう。家計簿はしっかりつけているでしょうか?もし、つけていないならメモ程度の簡単なもので構いませんので、ぜひはじめてください。1週間もつけてみれば自分の消費の傾向が分かってくるでしょう。

家計簿をつけたら、「欲しいわけではないのに買ったものがないか」を見てみましょう。たとえば、コンビニエンスストアのお菓子やドリンクを頻繁に買っていませんか?コンビニエンスストアの商品は、比較的高めに価格設定しています。そのため、どうしても購入したいなら、コンビニエンスストアでの購入は控えるようにしましょう。

また、各種明細も確認してください。特にスマートフォンは契約時にさまざまな有料サービスを一緒につけがちです。使っていないのに契約しているサービスは即解約しましょう。

貯金をはじめる前に貯金の計画を立てる

あなたの貯金の目的は明確になっているでしょうか?もし、何の目的もなく貯めているのならば、今以上のペースで貯金を増やすことは難しいかもしれません。

できれば「2年後にちょっとぜいたくな海外旅行に行く」「5年後に家を購入する」などの目的を持ってみてはいかがでしょうか?さらに、「旅行には〇万円必要」というところまで決めてください。そうすれば、「月に〇万円貯めればいい」という具体的な数字が見えてきます。

月々に貯める金額が分かったら、「どこから毎月お金を捻出するか」「どのような手段で貯めていくか」も考えていきましょう。

貯金の習慣をつけると、自然と貯金が増える

今まで何となく貯金をしていた人は「貯金の習慣」をつけてください。習慣付けは非常に簡単です。余っているお金を貯めるのではなく、給与が入ったら即貯金に回すのです。

毎月決まった日に自分で決めた額を普通預金から定期預金に振り替える「自動積立」を銀行で申し込みましょう。給与振込日に天引きして自動積立してしまえば、うっかり使ってしまうことは防げるはずです。また、毎月インターネットバンキング、ATMや窓口で振込手続きする手間もありません。

定期預金だけで物足りないと思う場合は、投信積立を行っている金融機関もありますので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。ただし、投信(投資信託)は元本割れの可能性もありますので、気をつけて利用してください。

解説した3つのコツは、今すぐにでもできそうなことばかりです。

最初に今の家計のムダを探すことからはじめてみてください。「自分が何にいくら使っているか」を把握し、その中で「ムダなものがないか」を探しましょう。そのうえで、「何にいくら使いたいか」という目的を決め、最後に自動積立の手続きを行うという順番で進めてみるのも方法の一つです。

慣れないうちは給与天引きがあると、給与が減ったような感覚になるかもしれません。しかし、数年後には貯まった金額を見て喜べるに違いありません。