毎月の給料日には、次回の給料日までの「お金の使い方」を考える人も多いのではないでしょうか。次回の給料日まできちんと「貯蓄」をすれば、その翌月はやり繰りが楽になります。

その延長に、これからの人生にどのようなことがあるか、「計画」することの大切さがあります。それが、ライフプランです。今回はライフプランを組み立てることの大切さについてお伝えします。

1.ライフプランとは人生の計画表

ライフプランとは、この先〇〇歳で何があるかを予測する計画表のこと。ライフプランを立てる当人だけではなく、配偶者や子どもも一緒に、家族としてのプランを立てることが一般的です。もちろん、未来のことは誰にもわかりませんが、「現段階」から予測することによって、実際に発生するまでに可能な準備を進めることができます。

ライフプランを作成するにあたっては、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談されることをおすすめします。FPからライフプラン作成のサポートを受けられる銀行などもあります。

2.ライフプランを作成する2つのメリット

ライフプランを作成する最大のメリットは、将来の予測が具体的になることです。ライフイベントなどに応じて、いくら必要になり(支出)、その時々にいくら得ることができるのか(収入)が見えてきますと、ライフプランの実現性は高くなるでしょう。

また、その時々の「収入-支出」が見えるようになれば、過不足が顕在化し、計画的に貯蓄することが可能です。これがライフプランを作成する最大のメリットです。また、ライフプランにマネープランとしての側面を持たせることで、「やりたいことの期限が明確になる」というメリットも同時に生まれます。

ライフプランとはどんなもの?

ライフプランには家族の名前と年齢を記載します。将来子どもを考えている方は、子ども(男の子)や(女の子)という記載でも、名付けようと思っている名前でも構いません。これからできるだろう家族の年齢ごとに、必要なイベントを年次ごとに記載していきます。そのうえで、イベントごとに必要な収支を記載すれば完了です。また、貯蓄も漏れのないように記載しておきましょう。

やりたいことの期限が明確になる

ライフプランを立てることで、自分がやりたいことを実現するには、いつまでに何をすればよいのかが見えてきます。また、その時々のイベントにいくらお金がかかるのかも予測できるでしょう。結婚、出産、子育て、住宅の購入など、人生におけるさまざまな過程でお金は必要になりますので、前もって推測しておくことが大切です。

ライフプランを実現させていくためには計画的な貯蓄が必要となりますが、ライフイベントに必要な金額がわかると、貯蓄もしやすくなるでしょう。ライフプランを立てることはやりたいことの期限を明確にし、マネープランの作成にも役立つのです。

ライフプランを立てると計画的に貯蓄できる

最後に注意しておきたいのが、ライフプランは一度作成して終わりではないことです。人生は転職をしたり、人との出会いがあったりと、予測と異なるイベントが多いものです。それは良い場合も、悪い場合もあるでしょう。

大切なのは、臨機応変に対応しながら、お金の準備とライフプランの「改訂」をしていくことです。それによってより計画的な貯蓄ができるようになるでしょう。目的を実現するために、まずはやりたいことの期限を明確化して、その都度ライフプランを「改訂」しながら上手に活用していきましょう。