どの車を買うかはじっくり考えるのに、自動車ローンは良く考えずに決めてしまっていませんか?自動車ローンは選び方によって、数万~数十万円も損をする可能性があります。ローンの計算方法や注意点を抑えて、損をしない自動車ローンの選び方を身につけましょう。

自動車ローンとは

自動車ローンを利用することで、あまり資金がなくても、少しお高めの車でも、分割で車を買うことができるので助かりますよね。年収や借入額などによりますが、自動車ローンは金利が低めなので、フルローン(頭金0円)でローンを組む人も少なくありません。

後悔しない自動車ローン選びのために、まずは種類や特徴、利息の計算方法を確認しておきましょう。

■自動車ローンとは

自動車ローンは、車の購入資金を借りることができる金融商品です。車だけでなくバイクの購入や、車検や修理代に使えるなど、利用できる範囲が広いのが特徴です。

自動車ローンには主に、銀行系の自動車ローン、ディーラーローン(ディーラー が提携している信販会社のローン)、信販系の自動車ローンがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

表1)自動車ローンの種類別の特徴

■自動車ローンの計算方法

自動車ローンの返済は、元利均等返済が一般的です。元利均等返済とは、毎月の返済額(元金+利息)を一定にする方法で、返済額に占める元金と利息の割合が変化していくという特徴があります。おおよその毎月の返済額は次のような式で試算できます。

たとえば、200万円を金利2.4%で借り、3年で返済する場合の毎月の返済額をこの式から求めると、月々57,635円の返済となります。57,635円を36回で返済するので、返済総額は「57,635円×36回=2,074,860円」で、借入額200万円に上乗せされている74,860円が利息額ということになります。

みなさんが試算をするときには、自動車ローンシミュレーターの利用をおすすめします。正確な返済額はローン契約時に確認するようにしてください。

自動車ローンで損をする可能性があるポイント

長期間返済し続けなければならないことを考えると、自動車ローン選びは慎重に行いたいものです。では、どのような点に注意をしてローン選びをすればいいのでしょうか。

■少しの金利の差が損失に

自動車ローンは借入額が大きいため、表2のように少しの金利の差でも大きな利息の差になります。

表2)借入額200万円、ボーナス返済なしのケース別返済額

借入額が大きくなるほど、また、返済期間が長くなるほど利息が増えていきます。「たった数%の違いだからそんなに変わらないでしょ」と思っていると、後悔することになるかもしれません。

金利の低いローンを選ぶこと、頭金をできるだけ多く用意すること、短期間で返済を終えることが、ローン返済で損をしない方法です。

まとめ

自動車ローンには種類があり、それぞれメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたでしょうか。金利を低く抑えたいのなら銀行系自動車ローンがおすすめですが、金利だけでなく手数料やキャンペーン、審査の条件なども重要だと思います。いろいろなポイントを比較したうえで、自分に合う自動車ローンを選んでください。