2023年末にジュニアNISAが廃止され、「子どもの教育費はどうやって準備すればいい?」という疑問を持つ保護者が増えています。また2027年からは「子供NISA(こども支援NISA)」が開始予定で、準備すべき手段が変わりつつあります。この記事では、学資保険・新NISA・預金の3つの方法を徹底比較し、ご家庭に合った最適な教育資金の作り方を解説します。
1. 教育費はいくら必要?学齢別の目安
| 学校段階 | 公立(目安総額) | 私立(目安総額) |
|---|---|---|
| 幼稚園(3年) | 約47万円 | 約92万円 |
| 小学校(6年) | 約211万円 | 約1,000万円 |
| 中学校(3年) | 約161万円 | 約430万円 |
| 高校(3年) | 約154万円 | 約316万円 |
| 大学(4年・下宿) | 約570万円 | 約770万円〜 |
| 合計(公立中心) | 約1,100万円 | 約2,600万円以上 |
すべてを家計から賄う必要はありませんが、大学進学時に最低200〜300万円の手元資金を準備しておきたいところです。早めに積立を始めることが最大のコツです。
2. ジュニアNISA廃止後の新制度「子供NISA」(2027年開始予定)
2023年末でジュニアNISAが廃止されました。2025年12月に決定した令和8年度税制改正大綱により、2027年1月から「子供NISA(こども支援NISA)」が開始予定です。
| 項目 | 子供NISA(2027年〜予定) | 廃止済みジュニアNISA |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0歳〜17歳(1月1日時点) | 0歳〜19歳 |
| 年間投資枠 | 60万円 | 80万円 |
| 生涯非課税枠 | 600万円 | 400万円(×5年) |
| 中途引き出し | 一定年齢(12歳〜)から可能な方向で調整中 | 18歳まで原則不可(廃止後は可能) |
| 対象商品 | つみたて投資枠の対象商品(低コストインデックスファンド等) | 上場株式・投資信託など |
📌 2026年の今できること
子供NISAの開始を待ちながら、親自身の新NISAを使って教育資金を積み立てるのが最も現実的な方法です。子どもが大学進学するタイミングで非課税のまま売却し、資金を提供できます。
3. 3つの方法を徹底比較
| 項目 | 学資保険 | 新NISA(親名義) | 定期預金・普通預金 |
|---|---|---|---|
| 元本保証 | ◯(返戻率100%以上の場合) | ✕(価格変動あり) | ◯ |
| 期待リターン | 低(返戻率105%前後が目安) | 高(長期では年率3〜7%を期待) | 最低(年率0.1〜0.4%程度) |
| 途中解約 | △(元本割れのリスクあり) | ◯(いつでも売却可能) | ◯(いつでも引き出し可能) |
| 親が死亡した場合 | ◯(保険料免除・満額受取) | ✕(保障なし) | ✕(保障なし) |
| 税制優遇 | △(一定額まで非課税) | ◯(運用益が非課税) | ✕(利息に20.315%課税) |
| 向いている人 | 元本割れを避けたい・親に万一の保障が欲しい人 | 10年以上の長期で増やしたい人・投資知識がある人 | とにかく安全に貯めたい人 |
4. パターン別おすすめの組み合わせ
安心重視タイプ
学資保険で「最低限の教育費」を確保しつつ、余裕資金を定期預金で積み立てる。元本割れの心配がなく、計画的に準備できます。
リターン重視タイプ
親の新NISAのつみたて投資枠で毎月積立(例:月2万円×15年)。長期運用で複利効果を活かし、教育費を効率的に増やせます。ただし子どもの大学入学直前に相場が下落するリスクに備え、入学5年前から徐々に安全資産に移行する戦略が有効です。
バランスタイプ(おすすめ)
学資保険で「死亡保障と最低限の元本確保」+親の新NISA積立で「上乗せの資産形成」の2階建て構造が最も安心感と効率を両立できます。
⚠️ 注意点
教育資金専用の積立は「いつ・いくら必要か」というゴールが決まっています。株式投資は相場次第で大きく変動するため、資金が必要な直前期には株式比率を下げ、定期預金などへの移行を検討しましょう。
📝 まとめ
- 教育費は公立中心で約1,100万円、私立中心では2,600万円以上が目安
- 2027年から「子供NISA」開始予定(年間60万円・生涯600万円)
- それまでは親の新NISAを活用した積立が最も現実的
- 学資保険は元本保証+死亡保障の安心感、新NISAは長期での資産成長が強み
- 学資保険+新NISA積立のバランス型が多くの家庭におすすめ
