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健康保険と国民健康保険の基本的な違い
日本では全国民が何らかの公的医療保険に加入する「国民皆保険制度」が採用されています。主に会社員・公務員は「健康保険(社会保険)」、それ以外は「国民健康保険(国保)」に加入します。
| 項目 | 健康保険(社保) | 国民健康保険(国保) |
|---|---|---|
| 対象者 | 会社員・公務員・パート(一定要件) | 自営業・フリーランス・無職・学生 |
| 運営主体 | 協会けんぽ・各健保組合 | 市区町村 |
| 保険料負担 | 本人と会社が折半 | 全額本人負担 |
| 扶養家族 | ◎ 家族を扶養に入れられる | × 家族ごとに保険料が発生 |
| 傷病手当金 | ◎ あり(最長1年6ヶ月) | × 原則なし |
| 出産手当金 | ◎ あり | × なし |
保険料の計算方法の違い
📊 健康保険(協会けんぽ・東京都)の保険料計算
保険料 = 標準報酬月額 × 保険料率(約10%)÷ 2(会社と折半)
例)月給40万円の場合:40万円 × 10% ÷ 2 = 月額約2万円(本人負担)
📊 国民健康保険の保険料計算(市区町村により異なる)
保険料 ≒ 所得割(前年所得に応じる)+ 均等割(加入者人数)+ 平等割(世帯)
例)年収400万円・東京23区の場合:年額約50〜60万円程度
保険料 = 標準報酬月額 × 保険料率(約10%)÷ 2(会社と折半)
例)月給40万円の場合:40万円 × 10% ÷ 2 = 月額約2万円(本人負担)
📊 国民健康保険の保険料計算(市区町村により異なる)
保険料 ≒ 所得割(前年所得に応じる)+ 均等割(加入者人数)+ 平等割(世帯)
例)年収400万円・東京23区の場合:年額約50〜60万円程度
国保は会社負担がないため、同じ収入でも社保より保険料が高くなりやすいです。特に扶養家族がいる場合、社保の優位性は非常に大きいです。
給付内容の比較
| 給付の種類 | 健康保険 | 国民健康保険 |
|---|---|---|
| 医療費の自己負担割合 | 3割(共通) | 3割(共通) |
| 高額療養費制度 | ◎ あり | ◎ あり |
| 傷病手当金(病気で休業時) | ◎ 標準報酬月額の2/3 | × 原則なし |
| 出産手当金 | ◎ あり | × なし |
| 出産育児一時金 | ◎ 50万円 | ◎ 50万円(共通) |
退職・転職時の選択肢
会社を辞めた場合、健康保険の切り替えには3つの選択肢があります。
📌 退職後の健康保険 3つの選択肢
① 任意継続(社保の延長):退職後2年間、元の会社の健保に加入を続けられる。保険料は全額自己負担(会社負担分もかかる)だが、保険料が国保より安い場合がある
② 国民健康保険に加入:前年所得をもとに計算。収入が低い年は安くなることも
③ 家族の扶養に入る:配偶者等の扶養要件を満たせば最も安い(保険料ゼロ)
① 任意継続(社保の延長):退職後2年間、元の会社の健保に加入を続けられる。保険料は全額自己負担(会社負担分もかかる)だが、保険料が国保より安い場合がある
② 国民健康保険に加入:前年所得をもとに計算。収入が低い年は安くなることも
③ 家族の扶養に入る:配偶者等の扶養要件を満たせば最も安い(保険料ゼロ)
⚠️ 注意:退職後の健康保険の切り替えは、退職日の翌日から14日以内に手続きが必要です(国保の場合)。手続きが遅れても遡って保険料が発生します。
健康保険の制度は複雑ですが、「会社員は社保が有利」「退職時は3択を比較」という基本を押さえておくだけで、大きな損を防ぐことができます。
