住宅を建築・購入するとき、多くの人が住宅ローンの利用を検討し、銀行の相談窓口を訪れます。漠然と担当者の話を聞いているだけでは、あとになって「こんなはずじゃなかった」ということにもなりかねません。せっかく時間をかけて相談に行くなら、知りたいことがきっちりわかる有意義な時間にしたいもの。あらかじめ押さえておくべきポイントをご紹介します。
1.効率よく住宅ローンの相談を
住宅を購入する際には考えなければいけないことがいろいろありますが、なによりも重要なのが住宅を購入するための資金ではないでしょうか。多くの人が住宅を購入する際には住宅ローンを組みます。住宅ローンで失敗しないためにも効率よく相談することが大切です。
しかし、確認したいことをきちんと整理せずに相談に行くと、実際に質問したいことがその場で浮かばなかったり、何も理解できなかったりします。まずは何を知りたいのかをはっきりさせておくことが大切です。効率よく住宅ローンの相談をするためにも聞きたいことをしっかりとまとめておきましょう。
2.相談に行くなら、以下の3点は要チェック!
住宅ローン相談に行く前にチェックしておきたいポイントは以下の3つです。
・住宅ローン用語
・借入資金の用途
・返済途中での見直し
住宅ローン相談では金融・ローンの専門用語が多く出てきます。重要なものだけでも押さえておきましょう。また、借りた資金の活用方法、返済方法の見直しについてもあらかじめ考えておき、相談に出かけることをおすすめします。
金利?団信?住宅ローン用語の意味を確認
以下の用語はぜひ押さえておきましょう。
(1) 金利
契約時の金利が借入期間中ずっと、もしくは数年間決まっている「固定金利型」と、半年に一度金利の見直しがある「変動金利型」があります。一般的には変動金利の方が低い傾向がありますが、その低金利はずっと保障されるものではありません。また、固定・変動金利をミックスして借入が可能な銀行もあります。
(2) 返済方式
ローンの返済には毎月の返済額が同額で続く「元利均等返済方式」と、元金のみが同額、残金にかかる利息のみを減らしながら返済する「元金均等返済方式」があります。どの方式を採用しているかは銀行によって異なりますので、確認しましょう。
(3) 団体信用生命保険
住宅ローンを借入している人が死亡・もしくは高度障害を負った時にその後の返済が免除される保険です。銀行など民間の住宅ローン利用時には加入が必須です。通常の生命保険同様、現在の健康状態も申告が必要です。
借入は住宅購入資金だけで大丈夫?
住宅ローンの相談では「借入希望金額」についても聞かれます。必要資金は建築・購入費用だけではありません。実は、それ以外の費用も予想外にかかるものです。たとえば、以下の費用は考慮されているでしょうか。
・家具・家電代
・カーテン代
・引っ越し費用
新しい家に引っ越すのを機に、家具・家電の買い替えを検討している方も多いでしょう。また、新居に合わせてカーテンのオーダーを考えている方も多いかもしれません。そうした場合はカーテンだけでも数十万というケースもあります。さらに、引っ越し費用も忘れてはいけません。建築・購入費用だけ借入してしまい、その他を貯蓄から無理やり出さないといけなくなった、ということだけは避けるようにしたいものです。
相談の前に心配事もピックアップ!
住宅ローンは完済まで最長35年もある長い契約です。契約中に子どもの遠方への進学、自分や家族の病気などさまざまな出来事が起こることも予想しておかなければなりません。毎月の支払い額を変更することができるか、または早めに返済したいのならば繰り上げ返済ができる条件、そして繰り上げ返済手数料はどうなっているのかも銀行で確認しておきましょう。銀行により条件は異なります。
住宅ローン相談の前には、聞きたいことをしっかりまとめておくことで充実した相談が可能となります。